家族SFドラマ『私たち家族に必要な時間』1巻を読もう!単なるほのぼのファミリーマンガじゃないぞ!:マンガレビュー

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この記事は結構なネタバレを含みます。

家族SF『私たち家族に必要な時間』を読んだ。

作者こじまなおなり氏の前作「おとなりボイスチャット」がおもしろかったので、本作は予約購入した。

私たち家族に必要な時間(1) (ナンバーナイン)

私たち家族に必要な時間(1) (ナンバーナイン)

こじまなおなり (著)
ユニーク家族SFドラマ

女子高生の晴菜(はるな)は父、昌虎(まさとら)の事をシカトし続けている。ある日、久々に会話を交わした二人だったが、喧嘩に発展し昌虎は家に帰って来なくなってしまう。1週間後…晴菜が学校から帰ると、昌虎の部屋に見知らぬ赤ちゃんが…!?父と娘、そして1匹の猫(?)による親子関係再生物語が今、始まる!

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👨‍👧🐈「私たち家族に必要な時間」とはどんなマンガか

ほのぼの家族コメディだと思ったら全然そうじゃなかった!

おとなりボイスチャット(1)

家族の絆を再確認するストーリー。ただしよくあるファミリードラマではなくSF要素ありの予想外な展開!

👨‍👧🐈「私たち家族に必要な時間」1巻あらすじ

住民から煙たがられる元不良の父・昌虎と高校生の娘・晴菜。父親の悪評のため嫌な思いをすることも多く娘は父親を避けがち。ろくに話もしない父親だったがある日忽然と姿を消し心配する娘。しかしすぐに父親は戻ってきた・・・赤ん坊の姿で!!この先どうなる!?

主要登場人物
  • 晴菜(はるな):主人公の女子高生。昌虎の娘。父親の職業を知らない。
  • 昌虎(まさとら):晴菜の父。職業不詳。元不良で住民から煙たがられている嫌われ者、とされているが実際は心優しい父親だと思われる。
  • サンシロウ:死神の使いの喋る黒猫。

私たち家族に必要な時間を読んだ感想と今後の予想

ラブコメではなく家族ドラマ

表紙を見た時点ではほのぼの家族コメディなのかと思ったが、実際はそうではなくSF要素ありの予想外な展開。家族愛を再確認するハートフル家族SFマンガ。前作おとなりボイスチャットと同じくコメディ要素は少ないため1巻時点ではラブコメと呼ぶのは適切ではないだろう。

結論を先に言うと前作に引き続きこじまなおなり氏らしいユニークな設定のストーリーがとても面白かった。1巻を読んだ時点で気になった点は以下の通り。

  • 昌虎はなぜ町の嫌われ者なのか
  • 昌虎が赤ん坊になってしまった意味とはなにか、そしてなぜ成長が早いのか
  • 晴菜と昌虎は今後どのような親子関係を築くのか
昌虎はなぜ嫌われているのか
昌虎はどのような人物なのか

1巻冒頭によると昌虎は地元で煙たがられる元不良。そのため娘の晴菜も幼少時から高校生になった現在まで学校でからかわれたり悪いウワサを立てられたりして嫌な思いをしてきた。

作中では昌虎は娘に対していつも優しく接する良い父親である。しかし昌虎の過去について晴菜が質問してもはぐらかす。その結果晴菜は父親が悪人ではないということを完全には信用できなくなり、ほとんど口をきかない距離感のある親子関係になってしまった。

昌虎は単なる悪人ではないはず

昌虎は優しい父親だし、元駄菓子屋のおばあさんによると迷惑客を追い払ってくれる頼りになる少年だったとのこと。昌虎が単なるクズの不良少年だったとは考えにくい。

昌虎が単なるクズだったとしたら現実のクズ親のように平気で子供に暴力を振るう親になっていただろう。家も裕福ではなさそうだしなおさらその可能性は高い。しかし実際は晴菜に対して優しく接するし、控えめな言動からして他人に威圧的な態度を取っているとも考えにくい。

それなのに悪者扱いされるということは正義の味方的に暴力を振るう人物だったのかもしれない。具体的に言うといじめられっ子を守るためにいじめっ子を懲らしめていたなど。

嫌われてるのはいじめっ子の陰謀じゃね?

昌虎が住民に嫌われるのはおそらく本当の悪人による陰謀なのではなかろうか。

映画などでありがちなのは、思いがけずいじめられっ子に反撃されたクソいじめっ子がけがをして、そのクソ親が反撃したいじめられっ子に暴力を振るわれたと騒ぎ立てる展開。いつも暴力を振るっているのは自分の子供なのにクズ親は町にウワサを立てる。

そのようなことが積み重なって昌虎がならず者扱いされるようになったのではなかろうか。

👶なぜ赤ちゃんになったのか

昌虎はサンシロウの手違いで赤ん坊になってしまい、晴菜がサンシロウと協力して子育てすることになった。手違いと言うのは便宜的なことで昌虎が赤ん坊になるのはストーリー上必要だったはず。

1巻の時点ではその理由は詳しくはわからないが赤ん坊になったのは昌虎が新たな人生をやり直す意味があるのだと思う。そして住民からこれまでとは異なる評価を得るような成長を遂げるのではなかろうか。

赤ん坊昌虎は成長スピードが速いので晴菜と会話をするようになる日も近いだろう。赤ん坊になったのも成長スピードが速いのもストーリー上もちろん意味があるはず。真相は次巻以降徐々に明らかにされるだろう。

2巻以降晴菜と昌虎はどうなる?

2巻以降は赤ん坊から人生をやり直すことになった昌虎がどこまで成長するのか、昌虎が話をできるまで成長するとしたら晴菜とどのような関係を築くのか、母親代わりになってしまった晴菜が昌虎をどのように教育するのかに注目したい。

個人的に見てみたい展開

個人的な希望を言えばサンシロウに連れられ死後の世界に行って特別な能力を身につけるような重度のSF展開も面白いかも。もしくは急成長した昌虎が過去をすべて思い出し自分を悪人に仕立て上げた人間に復讐を果たすバイオレンス展開も見てみたい。さすがにどちらもないだろうが。

👶第二の人生を歩む昌虎と晴菜の今後に注目!

今回レビューをした私たち家族に必要な時間1巻
私たち家族に必要な時間(1) (ナンバーナイン)

私たち家族に必要な時間(1) (ナンバーナイン)

こじまなおなり (著)
ユニーク家族SFドラマ

女子高生の晴菜(はるな)は父、昌虎(まさとら)の事をシカトし続けている。ある日、久々に会話を交わした二人だったが、喧嘩に発展し昌虎は家に帰って来なくなってしまう。1週間後…晴菜が学校から帰ると、昌虎の部屋に見知らぬ赤ちゃんが…!?父と娘、そして1匹の猫(?)による親子関係再生物語が今、始まる!

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