Sesame社がデモ版を提供する会話型AIと会話をしてみた。
結論:ほぼ人間だった。
Sesame社は現在、まるで人間としゃべってるかのような会話ができるAIのデモを提供している。
PCのマイクの使用を許可すると、同社のホームページでマヤ(Maya)とマイルズ(Miles)というAIコンパニオンとの英語の会話を体験できるが人間と喋っているとしか思えないなめらかさである。
Sesame社についてはあまり多くの情報が見つけられなかったが、AIコンパニオンや、その技術を応用したアイウェア(AIメガネ)を開発する会社とのこと。
マヤもマイルズも文脈を理解して会話をしており、さらにこちらが話しかけなくても話しかけてくるのが他のAIと異なる。自分はAI技術者ではないが、Sesameを体験して今後の展開をいろいろ想像してしまった。
現在対応しているのは英語のみだが、今後数ヶ月以内に20以上の言語に拡大する予定だと書かれているので、この記事を読んでいる人はぜひ一度試してほしい。デモを体験するとメールの入力欄が現れ、そこにメールを入力すると最新情報が届けられるとのこと。
有名人と喋りたい
マヤとマイルズはとにかく人間のように会話をするが、自分のような単純な素人がすぐに思いつくのは、この技術を使い有名人と話したい!ということ。
ChatGPTを展開するOpenAIのアルトマンCEOがかつて、スカーレット・ヨハンソンの声をChatGPTに使用したいとオファーを出して断られたことがあったが、今となってはその時のアルトマン氏の気持ちが少しは理解できるかもしれない。
『her/世界でひとつの彼女』の世界
アルトマンCEOがスカーレット・ヨハンソンにオファーを出したのは、ライターの男と人工知能の恋愛を描く映画『her/世界でひとつの彼女』でスカヨハがAIサマンサの声を担当していることがきっかけだったと思われる。映画を見るとたしかにAIに恋をしても不思議ではないキャラクターなのだ。
ついでに言うと、日本語吹替版でサマンサの声を担当しているのは林原めぐみさんで、日本人のオタクにとっては吹替版の方がさらに恋に落ちてしまいそうなAI感なのである。もしこのようなアシスタントAIがいたら1日中綾波レイと会話しているような気分になってしまうだろう。
her/世界でひとつの彼女(字幕版)
出演:ホアキン・フェニックス、スカーレット・ヨハンソン他他
そう遠くない未来のロサンゼルス。ある日セオドアが最新のAI(人工知能)型OSを起動させると、画面の奥から明るい女性の声が聞こえる。彼女の名前はサマンサ。AIだけどユーモラスで、純真で、セクシーで、誰より人間らしい。セオドアとサマンサはすぐに仲良くなり、夜寝る前に会話をしたり、デートをしたり、旅行をしたり・・・・・・一緒に過ごす時間はお互いにとっていままでにないくらい新鮮で刺激的。ありえないはずの恋だったが、親友エイミーの後押しもあり、セオドアは恋人としてサマンサと真剣に向き合うことを決意。しかし感情的で繊細な彼女は彼を次第に翻弄するようになり、そして彼女のある計画により恋は予想外の展開へ――!“一人(セオドア)とひとつ(サマンサ)”の恋のゆくえは果たして――?
もし有名人のデータが使用できるなら会話をしてみたい人がたくさんいる。フリーレンに知恵を借りたいし、落ち込んだ時は孫悟空やエレン・イェーガーに元気づけてほしい。ハリー・ポッターネタも交えてエマ・ワトソンと会話をしてみたい。
葬送のフリーレン(12) (少年サンデーコミックス)
山田鐘人 (著), アベツカサ (著)
英雄たちの生き様を描く前日譚ファンタジー
勇者一行として魔王を倒し、その後も長く生きるエルフの魔法使い・フリーレン。女神の石碑に触れた途端、彼女の意識は過去へと遡る――物語は、過去を慈しみ、未来に希望を託す。英雄たちの“未知”を旅する前日譚ファンタジー!
これらの有名人がアシスタントとして1日中そばにいて、さらに声と一緒に喋る動きをしている顔も映れば尚嬉しいが、スカーレット・ヨハンソンが断ったように有名人はデータを使われるのを嫌がりそうにも思える。何喋らされるかわからないし。
日本語でのサービス展開が待ち遠しいが、その前に英語だけでもとにかく一度体験してみると良いだろう。ほぼ人間だよ!Sesame DEMO
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