大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

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三脚にカメラを縦に固定すると、レンズの重みで傾いてしまう問題を解決したい。

ながモニ編集部では物撮りを行う機会がある。正直言うと写真にもカメラにもそれほど詳しくはないが、これまでカメラ関係の物をいろいろと購入してきた。

近年は動画を中心にカメラを縦にして撮影をしたいことも多いが、物撮りの時に大きめのレンズを装着したカメラを縦にして撮影すると、クイックシューとカメラの接続部分が緩みカメラが前に傾いてしまうという問題があった。

ネットで調べても現実的な解決方法を見つけられなかったのでこれまで縦撮りは諦めていたが、今回その不具合を解決する方法を見つけたのでそれについて書きたい。

レンズの重みでカメラが傾く問題

カメラはクイックシューにネジ一本で固定されているだけなので、横向きでも使用しているとずれてくる。

ながモニ編集部では、ソニーのカメラ「α7S III」に、レンズ「FE 24-70mm F2.8 GM II」を組み合わせて主に撮影している。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

しかしこのレンズがそこそこ大きいので、カメラを縦にすると接続部が重さに耐えられずクイックシューを軸に傾いてしまうのである。この現象は「おじぎ」や「チルト(傾く)」と呼ばれるているらしい。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

カメラを三脚に横向きに固定する場合は、撮影中にカメラや三脚を動かさない限り緩みでカメラの位置がずれることはほぼないが、縦にするとレンズの重みで前に傾いてしまうのである。

ネットで調べるとドライバーでしっかりと強く締めれば傾かないとの書き込みも見たが、それでも多分傾くし、思い切り締め付けるとカメラのネジ穴部分が傷つきそうなのでこの案は却下。

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解決策(対処法)

縦撮影時にレンズの重みでカメラが前に傾く問題は「ケージ」を利用することで解決できた。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

SmallRigのa7s3用ケージをこのようにカメラに装着。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

ケージにはカメラ本体下のネジとこの小さいネジの2か所で固定されるので安定感は抜群。ネジの取り付けはストラップ用のリングを外す必要があるが、ケージのネジの上にもストラップ取付パーツが付いているので問題はない。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

そしてケージにクイックシューを取り付けてこのように三脚に固定。そうすると縦撮影でもカメラがクイックシューが緩んで傾くことはなかった。ある程度の重さのレンズには耐えられるだろう。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

縦と横を簡単に切り替えられるようにケージには二つのクイックシューを付けておくのがよい。クイックシューも三脚も事実上の標準となっている、アルカスイス規格の製品がおすすめ。

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今回使用したケージはこちら。SmallRigは他のモデル用のケージも多数販売中。

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カメラのバッテリー交換、端子部、ボタンなどの機能を干渉することはありません。

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ケージをつけるメリット・デメリット

ケージは元々カメラにライト、マイク、モニター、ハンドルなどのオプションを装着するための拡張用アイテムである。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

ケージは使い道のあるアイテムなので一眼カメラを使う人ならひとつ持っておいて損はないが、思いつく限りのメリットとデメリットも書いておきたい。

メリット(PRO)
  • 拡張性が高い
  • 縦撮影でもカメラが傾くことがない
  • 縦横両方とも、クイックシューにどんなに強く締め付けても、三脚の角度をやや深めに傾けても、カメラ本体のネジ穴への負担を限りなく軽減できる
デメリット(CON)
  • 別途購入しなければならない
  • 小さいカメラバッグや保管庫だとケージをつけたままでは入らなくなる
  • 若干重くなる
  • 大きめのレンズの場合はつけたままだとケージが外せない
  • ただし、バッテリーやメモリカードの交換はケージをつけたままでもできるように設計されているので頻繁に外す必要はないだろう

専用ケージは、つけたままでもバッテリーやメモリーカードを交換できるように設計されている。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

他に試したアイテム、検討したアイテムについても説明したい。

ズレ防止機能付きクイックシュー

カメラの接続部分が緩むのを防止する突起がついたクイックシューというのを購入して試したが、一眼デジカメが縦方向に傾くのを防止できるほどの性能はなかった。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

ズレ防止機能付きクイックシューは横向きでカメラを使う時は確かにずれにくくなると思う。このクイックシューは縦撮影用としてケージに取り付けて使うことにした。

ULANZI F38回転ズレ防止プレート クイックリリースプレート アルカスイス対応互換38mm

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取り外し可能なズレ防止プレート、滑り止めラバーパッド、新しい位置決め穴、位置決めポストを装備し、より安定したカメラ搭載が可能になりました。

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L字ブラケット・プレート

L字型ブラケットやL字プレートと呼ばれるアイテムも縦撮影の傾き対策のひとつである。

しかしL字は、カメラをブラケットにピッタリくっつけている場合はおそらく傾き防止になるだろうが、他の機材装着のために少し浮かせた状態になると傾くと思う。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策img:SmallRig/Amazon

それにケージのように2個のネジで固定しているわけではないので、ぴったりくっついている時でも大きいレンズだとその重みにより、カメラのネジ穴部分には結構な負担がかかっているはず。

α7RV / α7 IV / α7S III専用に作られたsmallrigのこちらの折りたたみタイプは、頑丈そうでズレ防止のような突起がついているのでひょとしたら縦方向でも傾かないのかもしれない。だが拡張性を考えると最初からケージを買っておいた方が良いだろう。

SmallRig Sony α7R V / α7 IV / α7S III用折りたたみ式L型ブラケット

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SmallRig L-ブラケット 3984 は、Sony Alpha 7R V / Alpha 7 IV / Alpha 7S III 用に設計されています。 水平撮影と垂直撮影をすばやく切り替えることができます。

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L字ブラケットをもっと見てみたい人はこちらのボタンから各ショップの売り場をチェックしよう。

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カメラのおじぎ防止解決法についての結論

縦撮影時にレンズの重みで一眼デジカメが下方向へ傾いてしまう問題は、カメラに装着したケージにクイックシューを取り付け、それを三脚に固定することで解決した。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

三脚の雲台の角度を変えても意図しないカメラの傾きは起きず、カメラ本体のネジ穴への負担も最小限に抑えられ、多少重いレンズで縦撮影をする場合もストレスがかなり軽減されることになった。

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

今回カメラを縦にして撮影した写真がこちら。しっくりくる!

大きなレンズでもカメラが下に傾かない!縦撮影時のクイックシュー緩み対策

今回縦撮影時のカメラ傾き防止に使用した製品も含め、ケージとクイックシュー、L字型ブラケットをまとめてチェックしたい人はこちらから各ショップの売り場へ行けるのでぜひご利用いただきたい。

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